備中松山城を訪ねて

国内旅

岡山県高梁市にある備中松山城、天空の城として知られ兵庫県朝来市にある竹田城、福井県大野市にある越前大野城とともに日本三大天空の城と言われています。またこの城は天守が現存する貴重な山城としても知られています。そんな備中松山城を訪ねました。
最寄り駅はJR高梁駅、車利用の場合は岡山自動車道賀陽ICが最寄りになります。山城ですが8合目にあたる「ふいご峠」というところまで車で上れ、休日や観光シーズンは登城整理バスが運行されます。ただ道路が狭いため登城整理バスが運行されている間は自家用車は通行できなくなります。徒歩で上るとなると登城口からで50分程度、駅からだと1時間30分程度かかるようです。
車を利用、賀陽ICから向かっている途中に「備中松山城展望台」の案内標識がありせっかくなので寄ってみました。残念ながら雲海は発生しておらず、木々が生い茂っていることもあり天守も半分隠れている状態でした。
訪ねた日は自家用車も通行できる日(交互通行で係の方の指示に従う)、ふいご峠まで車で上り登城開始、700m、徒歩20分の表示。

遊歩道は少し荒れているところはありますが整備はされています。
ところどころに「登城心得」という看板が設置されています。この先道が悪くなるのかと不安になりましたが特に変化はなかったです。中太鼓の丸跡に到着します。

中太鼓の丸とも上太鼓の丸ともいわれるところで櫓がたっていたようです。
中太鼓の丸跡からしばらく上りが続いたあと大手門跡に到着です。

このあたりからたくさんの石垣が残っています。天然の岩盤の上に石垣を築き土塀を作っているところもあります。当時の人の技術の高さに驚きます。
大手門跡の少し上に足軽箱番所跡がありさらに土塀の横を通っていくと三の丸に着きます。

三の丸から黒門跡、二の櫓門跡を通り二の丸に到着、天守が見えます。

二層二階の天守ですが三層に見えるように工夫されています。現存天守のなかでは最も高い(標高約430m)ところにある天守です。現存天守というのは江戸時代以前に建設され現在も残っている天守のことで国内に12天守あります。代表的なものとしては姫路城や彦根城などがあげられます。入城料を払い本丸、天守を見学します。
天守の北側に二重櫓があります。

裏側に回ってみるとよくわかるのですがこの二重櫓も天然の岩盤の上に作られています。
二の丸からは高梁の町が一望できます。当時の城下町はどのような景色だったのだろうかと想像しながら帰路につきます。
ところどころに設置されている登城心得を見ながら来た道を下ります。

なかなか気の利いた登城心得もあり疲れも少しやわらいだ気がします。遊歩道入り口には700m、20分とありますが上りはきつく中身の濃い20分と思われ、無理をせずもう少し時間をかけてゆっくり上ることをお勧めします。また自家用車でふいご峠まで上る場合は道路が狭くカーブも多いのでくれぐれもご注意ください。

天空の城として知られる備中松山城を訪ねました。天守、二重櫓、土堀の一部が現存し当時の山城の様子を今に伝える貴重な史跡かと。お城好きの方はもちろん、そうでない方も一度は訪ねることをお勧めします。(各種交通機関や道路、各施設等の情報は公式HP等で最新のものをご確認ください)