福岡、古代史紀行

国内旅

郷土の英雄、大豪族「磐井」に会いに八女へ

【アクセス他】
・西鉄久留米(福岡「天神」から西鉄利用、特急で約30分)から西鉄バス「八女営業所行」で約30分、「福島高校前」下車。
・バスの本数は1時間に3本程度あり。

「別区」と呼ばれる広場。裁判が行われた場と言われる。大陸文化に詳しい「磐井」、日本で初の裁判が行われた場とも?

・527年~528年に起こった古代史最大の内乱と言われる「磐井の乱」。近年の研究では朝鮮半島で新羅と敵対する百済救済のため、ヤマト王権から大きな軍事的負担要求に耐えかねた九州の諸豪族が「磐井」のもとに結集、ヤマト王権からの独立を目指した「独立戦争」との説もあります。
・朝鮮半島に近く、新羅とも親交のあった「磐井」、「古事記」や「日本書記」にはヤマト王権に従わなかった悪者扱いのようですが親交のある国を攻めるのを拒み、「郷土を守ろうとした英雄」とも言えるのでは。
・古代史は記録が少なく真実ははっきりしませんが、だからこそ面白さやロマンも感じられます。

天満宮だけではない「大宰府政庁跡」へ

【アクセス】
・西鉄「都府楼前駅」より徒歩15分ぐらい。

大宰府というと天満宮を連想される方は多いでしょう。しかしながら元々大宰府とは九州全体を統括、朝鮮半島に近く外交・軍事の一端を担う当時としては地方最大の役所のこと。政庁跡はその中枢施設があった場所。天満宮に祀られている菅原道真公が左遷される200年以上も前、7世紀後半頃の遺跡も確認されています。訪れる人は少ないですがスケールの大きさを感じられ、左遷された道真公がどのような思いでここで過ごされたのかとの感傷にふけるのもいいのでは。天満宮だけでなくこちらの政庁跡も訪ねられることをお勧めします。