宿泊した対馬北部比田勝から２日目の行程をスタートさせます。まずは韓国展望所に行きます。
比田勝港周辺からだと15分程度で到着します。
韓国風の建物が印象的です。スッキリとしない天気で写真では判りにくいと思いますがぼんやりと釜山の町が見えます。天気予報もよくないので難しいかなと思いましたが見えました。それだけ近いということなのでしょうか。
近くに豊砲台跡があり訪ねようとしましたが砲台跡への道が通行止めとなっていました。自動車だけかと思い確認しましたが歩行者も通行止め、解除の情報もないようなので已む無く残念、五根緒の石塔を目指します。こちらは案内標識等はなくなかなかたどり着けずたまたま通りかかった地元の方に教えていただきたどり着けました。
少し離れたところに曽根崎神社がありその鳥居の前から見えるのですがここから近づく道がまた判りづらいです。尋ねた方は「鳥居の横あたりから人が通って踏み固められた細い道があると思うのでそれを行けば近くまでいけると思う」と親切にもここからの行き方も教えてくれました。
何となく不思議な雰囲気が漂っているような気がします。対馬固有の天道信仰に関するものではないか、とする考えがあるようですが、いつ頃、誰が何のために作ったものなのかははっきりとは判っていないようです。
ここまでは天候に恵まれたのですがしばらくすると予報通り不安定となり雨模様に、回復を祈りながら移動時間に充て烏帽子岳展望所を目指すことにしました。休憩も入れ2時間ぐらいで到着しました。駐車場の横が広場のようになっていて展望所があります。
天候は不安定で風が強かったですが祈りが通じたのか雨が止み晴れ間が見えてきました。すばらしい景色です。対馬の案内等に「是非とも訪ねたい場所」になっているのが解ります。
駐車場を挟んで展望所と反対側に「烏帽子岳頂上」の案内があります。階段が少々しんどいですが頑張って上るとこちらにも展望台があり大パノラマが展開されます。
まさに絶景、ずっと眺めていられる、そんな感じです。しばらく眺めていましたが残念ながら変わりやすい天気、眺めている間にどんよりしてきました。
烏帽子岳展望所から昨日参拝した和多都美神社を再度訪ねます。
昨日と違う時間、水の量が違い昨日とは別の景色が見れてよかったのですが風が強く湾の中ですが波が立っています。残念ながら再び雨も降ってきました。予報通り不安定な天気ですが1～2時間で止むのを期待して再び移動時間に充てることに。
いっきに南の端豆酘崎を目指すことにします。
走っている間に期待通り雨が止みましたが豆酘崎に通じる道路が通行止めになっていました。已む無く残念し多久頭魂神社を訪ねます。
多久頭魂神社は対馬固有の天道信仰の中心とされる神社で神体山「龍良山」を遠くから拝むところ。龍良山には八丁角、裏八丁角という何層にも積み上げられた石積みの塔があり神宿る聖地とされ「オソロシドコロ」と言われています。「オソロシドコロ」とは穏やかではありませんがそれだけ神聖な場所とする意味ではないかと想像します。そしてその龍良山を拝む場所である多久頭魂神社の境内には「不入坪（いらぬつぼ）」といわれる禁足地があり、こちらも併せて「オソロシドコロ」と言われているようです。
本社の横に木々が茂り縄が張られたエリアがありここが不入坪と思われます。誤って入ってしまわないよう少し距離をとって写真を撮らせてもらいました。奥に何かあるのかわかりませんが神聖な雰囲気を感じます。
多久頭魂神社から小茂田濱神社に向かいます。
対馬には国境の島ゆえの悲しい歴史があり代表的なものに鎌倉時代の元寇があります。歴史の授業で習われたと思いますが中国からヨーロッパにかけて巨大帝国を築いた元に二度にわたって攻められ対馬は甚大な被害を受けました。一度目の文永の役（1274年）では守護代の宗助国が元の大軍に対しわずか80余騎で勇敢に戦いましたが討ち死してしまいます。この小茂田濱神社にはその宗助国と戦死した家臣たちが祀られています。
小茂田濱神社に参拝後は近くにある椎根の石屋根倉庫を訪ねます。
説明書きによると起源は定かではないようですが冬季の強い北西の季節風や雨露から大切な食糧や衣類を守るため人々が自然発生的に考え出したとされているようです。また火事による損害を防ぐため民家から隔離して建てるという配慮もされているようです。
少し暗くなってきましたので2日目の予定を終了、宿に向かいます。今日は天候が不安定で雨にも降られました。降ってる時間はできるだけ移動時間に充てるようにしたため少し非効率な回り方になってしまい、また通行止めのため2ヶ所残念しました。通行止め等の情報は事前に確認しておくべきだったのかもしれませんがすべての行き先を確認しておくのは難しくまた情報が更新されていないこともあり、これもまた旅、というところでしょうか。3日目についてはその3で投稿させていただきます。（各種交通機関、各施設等の情報は公式HP等で最新のものをご確認ください）
