信州戸隠神社に参拝

国内旅

創建二千余年とされる信州長野にある戸隠神社、山全体が聖地とされ山麓に複数の神社が点在しています。近年はパワースポットとしても知られ多くの方が参拝に訪れています。そんな戸隠神社に参拝しました。
アクセスは長野駅からバスも出ていますが本数が限られるため車利用がお薦め。上信越道長野ICから約1時間程度でルートは複数ありますが、浅川ループラインと呼ばれるルートがお薦め。戸隠バードラインと呼ばれるルートもありますがこちらは七曲りという勾配がきつく急カーブが続く難所があり運転に自信のない方は避けた方が無難かと。

まずは中社に参拝します。
近くに駐車場(無料)が整備されています。鳥居をくぐり階段を上ると日吉社という神社と手水舎がありさらに階段を上っていくと拝殿があります。

説明書きによれば約940年ほど前、奥社よりこの場所に遷祀し奉斎されたとのこと。
境内には推定樹齢700年の御神木もあります。

長野県指定史跡の説明書きがあります。平安時代から修験道が行われ9世紀に戸隠寺(奥院)が、11世紀に宝光院、中院が開かれ明治の神仏分離を機に奥社、宝光社、中社となったとのことです。戦国時代には武田、上杉の争乱に巻き込まれ一時期別の場所に移っていた時期もあったようです。
続いて奥社に参拝します。中社から奥社の入口まで歩くと40分程度かかります。奥社入口から奥社までも40分程度(こちらは歩くしか方法がない)かかるので無理をせず奥社入口まで車で移動します。有料駐車場が複数あります。鳥居をくぐり歩き始めます。

森の中のほぼ平坦な整備された道を歩きます。15分ほどで随神門に着きます。

随神門は邪悪なものが入るのを防ぐ門で寺院の仁王門にあたる門。随神門をくぐると杉並木の参道になります。

江戸時代初期に植えられた樹齢400年を超える杉並木、厳かで神秘的な雰囲気が漂います。気のせいかもしれませんが何となく「何か」がいるような、そんな気配を感じます。
杉並木をぬけ奥社が近づいてくると上り階段になりだんだんときつくなります。段差が一定でなく少し荒れているところもあり注意が必要です。
頑張って上ると九頭龍社に到着します。九頭龍社のすぐ上が奥社です。随神門から25分程度といったところでしょうか。

九頭龍社は現在修繕中のようですが、奥社創建以前から祀られていた神様で水を司る水神様が祀られています。
奥社は戸隠神社の本社、天の岩戸神話(興味のある方は調べてみてください)で天の岩戸を開け放った怪力の神様を祀っています。このため開運や心願成就の他スポーツ必勝の神として信仰されているようです。
奥社から奥社入口まで来た道を戻ります。個人差はありますが奥社入口から往復1時間半程度といったところでしょうか。
奥社の次は宝光社に参拝します。大きくはないですが正面と少し離れたところに無料の駐車場(両方で25台程度)があります。また近くに民間の有料駐車場もあります。

中社、奥社にお参りした後、急で長い階段(数えませんでしたが調べてみると270段あるようです)にひるみそうになりましたが頑張って上ります。途中から女坂という傾斜の緩い別ルート(当然距離は長くなりますが)があり体力に不安のある方は選択肢になります。息をきらしながら階段を上りきると荘厳で趣のある社殿が迎えてくれます。

この社殿を見れただけでも上ってきた甲斐はあったと思います。説明書きによれば神仏習合時代の面影を残す寺院建築の様式を取り入れた貴重な遺構とのこと。前に立つだけで何となく心があらたまる気がします。ゆっくり丁寧にお参りをしました。   

山全体が聖地として崇められ山麓に点在する5つの神社から成り立つ戸隠神社、うち中社、九頭龍社、奥社、宝光社の4つの神社に参拝しました。今回の行程で4時間程度といったところでしょうか。参道は大半は整備されていますが一部荒れていたり歩きにくいところもあるので山歩きに適した靴の使用は必要かと。またこのあたりは熊が出没するエリアで参道に出たこともあるようなので注意が必要です。
神秘的な参道を歩いたり荘厳な社殿を見ていると落ち着いた気分になります。また山全体に厳かな雰囲気が漂っている気もします。古より人々の信仰を集めてきた戸隠神社、十分な時間を取って参拝されることをお薦めします。(各種交通機関、各施設等の情報は公式HP等で最新のものをご確認ください)