織田信長から丹波平定を命じられた重臣明智光秀、厳しい戦いを強いられますが見事信長の期待に応えます。いくつかの城が戦いの舞台となりましたが八上城跡(兵庫県丹波篠山市)、黒井城跡(同丹波市)については既に投稿させていただいています。今回は八上城主波多野氏の家臣で武勇に優れ「荒木鬼」と恐れられた荒木氏綱の荒木城跡(丹波篠山市)を訪ねました。
アクセスは車利用でないと難しく舞鶴若狭道丹南篠山口ICから25分程度、ハートピアセンター又はミニストップ篠山細工所店が目標になります。ミニストップのすぐ横に案内板があり登山口には駐車場が整備されています。




駐車場のすぐ近くに登山口があり、杖を置いてくれています。
山頂まで約35分の表示、登山開始。


登山口からすぐのところに細工所城址と書かれた案内板もあります。荒木城は別名細工所城とも言われているためと思います。
ところどころにあと~分といった案内板が設置されています。上っていくと「気合を入れて、あと約14分」の表示。


「気合を入れて」とありますが確かにこのあたりから傾斜がきつくなります。ただ鎖やロープを設置してくれているのでつかみながらゆっくり上って行けば大丈夫かと。
「もう一息」のあとは「最後の難関」の標識があります。


確かに最後の難関のところはかなりきつくなります。鎖、ロープを使って慎重にゆっくり上ります。
頑張って上ると少し広がった場所に到着、「山頂は目前、あと約1分」の表示。


ここまで上ってくると視界が開け見晴らしが良くなります。
更に上ると本丸に到着します。




慎重に上りましたが本丸までは案内板にある通り35分程度といったところ。健脚の方、山登りに慣れている方ならもう少し早く上れるかと。
本丸には特に説明書き等もなく「荒木城跡本丸」の看板があるのみですが逆にシンプルさが魅力と言えるかと。
主君波多野氏の八上城を守るためここ荒木城で光秀の軍勢を迎え撃った氏綱、武勇に優れ激戦を繰り広げますが最終的には戦力で勝る光秀に敗れ落城してしまいます。ここ本丸で光秀軍への対策を考えていたのでしょうか。
荒木鬼と恐れられた氏綱に思いを馳せた後はゆっくりと下山します。特に傾斜のきついところは要注意で、鎖やロープを使いながら慎重に下ります。
無事登山口に到着、国道の方に少し行ったところに荒木城跡の案内板が設置されています。見上げると今上ってきた荒木城跡が見えます。


地元の方々により登山道の整備や案内板の設置を行っていただいたようで感謝したいと思います。案内板の近くで地元の方に「上ってきたのですか」と声をかけていただき少し話をしました。地元の方々の荒木城に対する思いを感じながら帰路につきます。
登山道は傾斜がきついところがありますが鎖やロープが設置されておりゆっくり慎重に進めば大丈夫かと。ただ登山に適した靴は必須でロープや鎖を強く握りながら上り下りするのですべりにくい手袋(軍手があれば十分かと)も必要かと。また季節にもよると思いますが落ち葉が積もっているところがあり滑りやすいので注意が必要です。
残念ながら本格的な調査や整備が進んでいるとは言い難いですが、地元の方々のおかげで傾斜のきつい山道も比較的安全に迷うことなく上れる荒木城跡、訪ねる価値はあると思います。(各種交通機関、各施設、登山道等の情報は公式HP等で最新のものをご確認ください)