八重山諸島 黒島を訪ねて

国内旅

牛の島として知られる沖縄県八重山地方の黒島、人口は約200人に対し牛は約3000頭、島の形がハート形をしていることから「ハートアイランド」とも呼ばれています。サンゴ礁が広がり海ガメが産卵に訪れる美しい海に恵まれ、ゆったりとした時間が流れます。離島の魅力を十分に感じられる島、そんな黒島を訪ねました。

アクセスは石垣島から船で30分程度、2社が運航しており合計すれば1日6便程度あります。ただ乗船券を往復で購入すると帰路も同じ会社の船を利用する必要があるため時刻表を確認の上検討する必要があります。
島内移動は周囲13㎞程度の小さな島でアップダウンも少ないため自転車をお薦めします。港周辺にレンタサイクルやレンタバイクのお店が数件あります。

自転車を借り出発、まずは伊古桟橋を目指します。港周辺から15分程度といったところでしょうか。

全長354mの桟橋で国の有形文化財に登録されています。かつては船着き場として使われていたようです。桟橋の上でゆっくり海を眺めていれば時間が経つのを忘れます。
伊古桟橋から南の灯台に向けて走ります。のどかな風景が広がり本当にゆったりとした気分になります。しばらく走ると集落があり黒島の案内板があります。

集落を抜け再びのどかな牧場風景の中を15分ほど走ると黒島灯台に到着します。

周囲は岩場の海岸になっておりサンゴが隆起してできた島というのが感じられます。
灯台から15分ほど北西方向に走るとビジターセンターに到着します。

ビジターセンターの敷地内に番所跡があります。薩摩藩の支配下にある時代、黒島を統治するため置かれた役所の跡で役人が常駐していたようです。またこの場所は一時期小学校のあった場所で学校教育発祥之地の碑もあります。
ビジターセンターからすぐのところにプズマリがあります。

海上を行く船を監視する遠見台で役所に近いところに設置されていたようです。
プズマリのすぐ前が宮里海岸、ここも本当に美しい海岸です。
ここから西の浜に向けて走りますが、舗装されていない道路で走りにくいところもあるので注意が必要ですが、ジャングルの中を走るイメージで味わい深いです。

ゆっくり慎重に20分ほど走ると西の浜に到着します。

海ガメが産卵に訪れる砂浜、写真では伝わりにくいかもしれませんが本当に水がきれいです。
一回りしたので島の中心部、展望台を目指して走ります。西の浜から15分程度で到着します。

残念ながら展望台は立ち入り禁止になっていて登れません。理由は判りませんが修復をして登れるようにしていただきたいです。少し高いところから周囲の牧場風景を眺めて見たかったです。
港から展望台、そして集落につながる「黒島港線」という道は日本の道100選に選ばれています。信号がなく牧場風景のなかを通るメインストリートといったところでしょうか。
進んでいくと学校の前、郵便局の前を通り集落に入ります。

メインストリートを走りだいたいまわれたかなというところでしょうか、港に戻り帰路につきます。

八重山の島々の中で黒島を訪れる人は多くないかもしれません。「何があるのですか?」と聞かれると「特にない」と答える方も少なくないかと。ただそれこそが黒島の魅力とも言えます。島全体に広がる牧場で人口の10倍を超える牛が放牧されゆったりとした時間が流れます。のんびり自転車をこいでいるとおだやかな気持ちになるから不思議です。また美しい海はダイビングスポットにもなっているようです。黒島に「はまる人」がいるというのも解ります。
石垣島から日帰りされる方が多いかと思いますが、十分時間をとって訪ねていただきたいと思います。自転車利用の場合3~4時間が目安のように記載された案内等も多いですが、5~6時間あるいはそれ以上滞在しゆったりと流れる時間を味わうことをお薦めします。その場合、島内には飲食店や売店が少ないため事前の確認が必要かと。石垣島でおにぎりやお弁当を購入し、海や牛を眺めながら食べるのもいいかと思いますがゴミは必ず持ち帰りましょう。
離島の魅力を十分に感じられる黒島、八重山地方を訪れた際は訪ねることをお薦めします。(各種交通機関、各店舗や施設等の情報は公式HP等で最新のものをご確認ください)