魚島群島 魚島を訪ねて

国内旅

広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶしまなみ海道、いくつかの島々を橋でつないで渡っていく人気の観光ルートでご存知の方も多いかと思います。そのしまなみ海道が通る島々から東側に少し離れたところに魚島群島と呼ばれる島々があります。2つの有人島といくつかの無人島からなる群島で愛媛県上島町に属しています。そのうちの一つ魚島を訪ねました。
アクセスは広島県の因島(尾道市)にある土生港から定期船が出ています。

土生港は因島の主要な港で本州や四国、周辺の島々への船が出ています。魚島へは1日4便ほど出ていて途中いくつかの島を経由(便によって経由する島が変わる)、約1時間で到着します。

港の前に役場の支所があり「ようこそ魚島へ」の看板と案内地図が設置されています。
島のメインストリートといったところでしょうか、支所の他に観光センターや郵便局があります。

観光センターは残念ながら休業中とのことなので、支所に行き観光地図のようなものをもらえないか確認しましたが残念ながらありませんでした。仕方ないので案内地図を写真に撮り利用します。一周回れる道があるようなので時計回りに歩いて回ります。
歩き始めると少し歴史を感じるような防波堤が目に入ってきました。集落が遠ざかっていきます。

道路は舗装されていて歩きやすいです。歩いて行くとところどころに番号と寺の名前を書いた石仏がまつられています。

これは四国八十八ヶ所を模した島独自の霊場巡りのようです。詳細は不明のようですが、四国に渡れない人のために整備されたのではと考えられています。
進んでいくと江ノ島、さらに進んでいくと瓢箪島が見えます。

両島とも無人島で定期船はありませんが江ノ島には龍宮城伝説があるようです。瓢箪島はその形からそう呼ばれているのだと思いますがウサギが生息しているようです。
道路は山の中に入っていくので上り坂になります。途中「どんと用刈取禁止」の注意書きが書かれた笹(竹)が生い茂っているところがありました。

「どんと」は正月飾りを焚き上げて五穀豊穣や無病息災を願う伝統的な火祭り行事ですが過疎化などもあり近年は続けているところは減ってきているようです。魚島でも一時期中断されていたようですがその後復活した経緯があるようです。「どんと用刈取禁止」の注意書きがあるということはいまでも続いているのでしょうか。
さらに上って行くと石鎚神社があります。

四国最高峰石鎚山(愛媛県)にある石鎚神社を勧請されたもので社殿はなく石塔が立っています。後方に石鎚山が見える位置があるようです。
石鎚神社から少し下ったところに亀居八幡神社があります。

境内は広くこちらは社殿もあり、重要文化財に指定されている宝篋印塔があります。

説明が書かれていますがこの宝篋印塔、南北朝時代に南朝方として活躍した篠塚伊賀守(重広)の墓とする言い伝えがあったようですが調査の結果武将の墓ではなく納経供養のため鎌倉時代に建てられたものと認定されたようです。
神社から周回道路に戻り大木集落を目指します。小島が見えてきます。

大木集落は小さな集落で廃屋もあるようですが住んでいる方もいらっしゃるようです。
集落からさらにすすんで行くと集会所があります。

集会所に大木遺跡の説明が書かれています。具体的なことはわかっていないようですがこの集会所の山側に遺跡があったのではと考えられているようです。多くの遺物が発見されましたが大半は表面採集されたもので、地崩れとともに遺物が表面に流れ出た可能性が考えられているようです。
集会所を過ぎ歩いて行くとヘリポートでしょうか、Hの文字が書かれた広い場所があります。ヘリポート越しに出発点の篠塚集落が見えてきます。集落の中に入ります。

集落では漁村風景が見られます。なんとなく懐かしい気分になるから不思議です。
山の手に寺があります。

道福寺という島唯一の寺だそうです。少し高い場所にあるので集落が見渡せます。
集落を散策した後は港に戻り行程を終了、帰路に着きます。小さな島なので3時間程度あれば歩いて一周できます。支所の隣に地域交流施設があり、船の待合室として利用できます。
観光センターが休業中なので宿泊できるところ、食事ができるところはないようです。日帰り、昼食の持参が基本になりますが、地域交流施設(待合室)に飲み物、スナック、パンを購入できる自動販売機があります。


愛媛県上島町の魚島を訪ねました。瀬戸内海のちょうど真ん中あたりに位置する島で、漁業中心の見るところも多くない島かと思います。近年「アート」を取り入れたりして観光客を増やそうとしている島もあるようですがそれもなく訪れる人はあまりいないようです。ただ逆にそれらがこの島の魅力といえ離島の雰囲気を多く感じられると思います。ゆったりとした島時間が流れる魚島を訪ねてみてはいかがでしょうか。(各種交通機関、各施設等の情報は公式HP等で最新のものをご確認ください。)