国史跡 竹田城跡を訪ねて

国内旅

国史跡山城遺構 竹田城跡

天空の城として近年注目されている兵庫県朝来市の竹田城跡を訪ねました。
登山ルートはいくつかあるのですが、急な山道を避けるため距離は長くなりますが「山城の郷(売店や食堂のある施設)」まで車でいく西登山道~追手門コースを選択。現在マイカーが入れるのは山城の郷までで駐車できます。更に上の中腹駐車場までバス(天空バス)、タクシーは乗り入れており体力に不安のある方は利用されればいいと思います。
比較的緩やかな上り、かつ舗装された道路ということで山城の郷から徒歩で西登山道を歩きます。

舗装された車道を歩きます。比較的緩やかな上りで車両も一方通行のため来る方向も一方なので比較的安心して歩けます。30分程度で中腹駐車場の到着、ここから追手門コースに入りさらに15分程度で到着します。こちらも舗装されており少し勾配はきつくなりますがゆっくり歩けば大丈夫かと。

途中、「落ちそうで落ちない不思議な岩」として受験生の間で評判となった岩の前を通ります。さらに進むと入口に到着します。観覧料大人(高校生以上)500円を支払い中に入ります。

大手門、北千畳と順路にそって見ていきます。

本丸と天守台

南千畳から全体を眺めた様子と正門跡

立雲峡からの竹田城跡

竹田城跡が注目された大きな要因として「雲海に浮かぶ天空の城」としての魅力があります。そのビューポイント「立雲峡(りつうんきょう)」を訪ねました。
立雲峡は竹田城跡から円山川をはさんで反対側の朝来山の中腹にあります。竹田駅周辺からは車で5分程度、案内板がでていますのでそれに従って走らせれば到着、登山道入口前に駐車できます。

入口で「立雲峡環境整備協力金」という形で300円を支払い登山道に入ります。第3展望台までは3分、第2展望台までは10分、第1展望台までは30分との記載がありますが、整備はされているものの傾斜がきつく滑りやすいところもあるので個人差はありますが、少し多めにみておく必要はあると思います。

第2、第3展望台から

第1展望台、さらにその少し上の展望テラスからの竹田城跡。
写真では分かりにくいのですが、第2、第3に比べ第1展望台あるいはテラスからの方が見下ろす感じで見れます。頑張って登ったご褒美と言えますが第2、第3からでも十分味わえると思います、体力と相談して登りましょう。

竹田城跡と言えば「雲海に浮かぶ天空の城」として有名になりましたが、雲海は10~11月頃の早朝、夜明け~8:00頃、風がなく晴れて寒暖差が大きい日等なかなか出会うのが難しいようです。また夜明けのシーンを見ようと思えば、街灯のない山道を暗いうちに登る必要がありそれなりの装備も必要になります。「雲海に浮かぶ天空の城」と「国史跡 竹田城跡」は別けて考えてもいいかと。

今回訪ねたのは昼間で、「雲海に浮かぶ天空の城」ではありませんが(下見は兼ねていますが)、「国史跡 竹田城跡」も訪れる価値は十分すぎるくらいにあり、また立雲峡から見る竹田城跡も雲海がなくても一見の価値はあります。
播磨、丹波、但馬の交通の要衝に築城され、時代の移り変わりとともに城主も入れ替わりました。建物は残っていませんが、これだけの規模の石垣遺構が残っている城跡は珍しく今なお当時の威容を誇っていると言えます。雲海を期待するしないにかかわらず是非訪れてみてください。

登山口は複数あり、JR竹田駅からすぐの登山口もあります。バス、タクシー利用で中腹までのアクセス方法もあり、体力に合わせて選択しましょう。自家用車の場合、利用する登山道に応じて複数の駐車場がありますが観光シーズンには満車になることもあるようです。特に雲海シーズンの雲海時間帯は何れの駐車場(特に立雲峡登山道入口前駐車場)も相当混雑するようです。