大分の離島 姫島を訪ねて

国内旅

大分県国東半島の北約5㎞に浮かぶ姫島、周囲17㎞ほどの小さな島ですが数多くの言い伝えが残る伝説の島です。古事記の国産み神話で12番目に産んだとされる女島がこの姫島とされ、島の名前の由来となったお姫様の伝説も残ります。またアサギマダラという渡りをする蝶の休息地として知られ無形民俗文化財に指定されている盆踊りには多くの観光客が訪れます。そんな姫島を訪ねました。
アクセスは国東半島の伊美港から船が1日11~12便出ています。港に到着すると姫島が見えます。

船は20分程度で到着、港の近くにはレンタカーやレンタサイクルの店、飲食店があります。
島内移動は自転車を選択される方が多いようですが、アップダウンはあるようなのでレンタカーで回ることにしました。ただこの島のレンタカーは小型の電気自動車になり、数も多くないようなので事前予約が無難かと思います。あと本数は多くありませんが巡回バスが走っているので利用する方法もあるかと思います。
電気自動車に乗り姫島灯台をめざします。灯台の少し手前にハートの切り株があります。

説明書きがありますが台風による倒木のため古木を伐採したところハートの切り株が現れたようです。ハートの切り株を過ぎると姫島灯台に到着します。天候に恵まれ、国東半島がよく見えます。すばらしい景色です。

姫島灯台の次は「姫島七不思議」として語り継がれる伝承場所の一つ、「浮田」を訪ねます。

説明が書かれていますが、姫島の名前の由来となったお姫様が島民のために夫婦大蛇が住む池を埋めて稲田を造りました。その際過って雌の大蛇を埋めてしまったため田が揺れるというので浮田と呼ばれているとのことです。姫島にはこのような言い伝えが多くあり、姫島七不思議として語り継がれています。
浮田から少し走ると七不思議の一つ「拍子水」があります。

お姫様が口をゆすごうとしましたが水がなく手拍子を打って祈ったところ水が湧きだしたことから拍子水といわれているようです。
拍子水の近くにそのお姫様を祀る比売語曽社(ひめこそしゃ)があります。

日本書紀に記述があり今の韓国から海を渡って姫島に至り比売語曽の神となったとのこと。頑張る女性を応援してくれる神様だそうです。

少し奥に入ると奥宮がありますが岩の裂け目に鎮座していて、パワースポットになっているようです。
比売語曽社から七不思議の「かねつけ石」「逆柳(さかさやなぎ)」を訪ねます。

かねつけ石は別名おはぐろ石ともいわれる石。
逆柳はお姫様が使った柳の楊枝を逆さまに挿したところ芽を出したといういわれからこう呼ばれているようです。
かねつけ石、逆柳の次は七不思議から離れますがアサギマダラという蝶の休息地を訪ねます。

説明が書かれていますがアサギマダラは海を越えて渡りをする大型の蝶で、5~6月南の地から飛来、休息したあと涼しい北の地に向かって飛び立つとのことです。秋には代替わりした蝶が戻ってきてまた休息するようですが別の場所になるようです。飛んでいる蝶を写真に撮るのは難しいですが何とか数枚撮れました。(分かりづらいので〇で囲っています)
蝶の休息地から集落に向かいますが途中、七不思議の一つ「浮洲」が見えます。距離があり分かりづらいですが何とか鳥居が確認できるかと思います。

沖合の小さな洲に漁業の神様を祀っているのですが、高潮やしけの時でも海水につかることがないといういわれから浮洲といわれているようです。
浮洲の見えるところから集落を通り七不思議の一つ千人堂のある観音崎を目指します。駐車場(駐輪場)から階段を上って行くと千人堂が見えます。

千人堂まではさらに坂を上りその後階段を下ります。

説明書きによると大晦日の夜に債鬼に追われた善人を千人かくまうことができるといういわれから千人堂といわれているとのことです。また観音崎周辺は黒曜石の断崖が続く地域で、黒曜石産地として国の天然記念物に指定されています。主に縄文時代ですが観音崎周辺の黒曜石から石器が作られ、それらの石器は瀬戸内の広い範囲で流通していたようです。
七不思議を巡るのは千人堂で終了し、観音崎から姫島庄屋古庄家に向かいます。

古庄家は江戸時代姫島の庄屋を務めた家、屋敷は1842年に完成したものだそうです。敷地の一部、道路側には明治37年に開局した旧郵便局舎が残されています。姫島郵便局と右から書かれています。
最後に港の近く大帯八幡社を訪ねます。

江戸時代末期の大火により古記録も焼失し由緒は定かではないようですが歴史のある神社のようです。境内社が埋め込まれた横長の拝殿が珍しいかと。
港に戻り行程を終了します。レンタカーを使って食事、休憩をいれて約5時間の滞在、日帰りで訪ねました。そこそこアップダウンがあるので自転車利用となるともう少し時間が必要になるかと思います。他にも見るところはあり、宿泊施設も複数あることから宿泊してゆっくり回るのも選択肢かと思います。

大分の離島姫島を訪ねました。火山が生み出した神秘の島といわれ姫島七不思議といわれる言い伝えが残ります。無形民俗文化財に指定されいまも盛大に行われる独特の盆踊りや珍しい蝶の飛来地としての魅力もあります。また周囲は好漁場でえびの養殖が盛んなことから海の幸にも恵まれています。色んな楽しみ方ができる姫島を訪ねてみてはいかがでしょうか。(各種交通機関、各施設等の情報は公式HP等で最新のものをご確認ください。)